君はずっと遠いところ
簡単に声を届けられないところにいるね
それだからこそ何も通さない声を今聞きたいよ
ねえ、だからお願い
空に浮かぶ月に向かって
「大丈夫だよ」とひとこと言って微笑んでくれないか?
そうしたら同じように月を見上げる僕にも
きっとその声は届くから
この凍えきった心に暖かく響くから
                               

--burial--

埋めた想いがある

誰にも触れさせず
普段は自分さえも触れずに

心の奥底 深淵に
ひっそりとしまった
そんな想いがある

誰にも知らせずに
朽ち果てず
時には
化石のような
あの質量と確かさで
どんなに年月を経ようとも
蘇るもの

深淵から取り出せば
生々しく

温もりも 痛みも
密やかな幸福感も
堪え難い負い目も
全て見せつけるように
ありのままに残るもの

その深淵の場所を
密かな墓地の場所を
己だけがたどり着ける
己だけが知っている

「burial」それは
埋葬と言う名の記憶

--frost--

「そこ」に届く光を 熱を
感じない 感じられないまま日々を過ごす

そんなことにも、いつか、諦め
慣れたと思っていたのに

突如首をもたげる
孤独感
憔悴
悲嘆
無力感
…そんな うざったい感情 感傷

すべてを凍結させて
いっそ 何も感じなくなれば
少しは楽になれるだろうか?
そんなことをずっと問い掛けている

frost

とうの昔に凍らせてしまったと
思っていたのに
誰にも彼にも必要とされようだの
そんな愚かしい
実現不可能な感情など
封じ込めたと思っていたのに

こんなにも 脆い 自分

凍らせたはずの、凍ってしまったはずの心が
光を 熱を
狂おしく求めて もがく
届かないのに

frost

凍れる心

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