君はずっと遠いところ
簡単に声を届けられないところにいるね
それだからこそ何も通さない声を今聞きたいよ
ねえ、だからお願い
空に浮かぶ月に向かって
「大丈夫だよ」とひとこと言って微笑んでくれないか?
そうしたら同じように月を見上げる僕にも
きっとその声は届くから
この凍えきった心に暖かく響くから
                               

この『想いを伝える言葉』を書き始めて
一年が経った
過去の日記を読み返すような
気恥ずかしさと 生々しさ

ああ こんなことを考えていたのか

拙い言葉 表現

でも 分かるよ 自分のことだから

そして また 今だから分かることもある

時間と言う名の距離をおいた今だから

何を伝えたかったのかが 良く分かる

そう 伝えると言っても

他人にではなく 未来の自分へうけつぐために

この言葉たちを紡いだのだと

今なら分かる この六つの言葉を選んだわけも

最後のひとつが空欄だったもの

偶然なんかじゃない すべては必然

生きていると伝えるために

自分自身で 選んだ言葉 紡いだ言葉

伝えたかったことが はっきりと分かるよ

外面を象る嘘

容易く揺らぐ心

いつも胸にある想

不器用な涙

泡沫のような恋

失いたくない志

こういうものの寄せ集めこそ
俺の生だと 伝えたかったんだろう?

今なら分かる 時をこえた今だから

迷ってばかりで 浮き沈みも激しい

焦っているかと思えば 気楽に行こうと笑ってる

熱しやすく冷めやすく こだわりは捨てず

他人に嫌われるのは嫌がり
自分の気にそぐわないことはしない我が侭

犠牲精神があるかと思えば 妙なところで悋気

そんなものに彩られて 人生がある

少なくともこれまでの生があったと

伝えてくれたんだろう?

それから 今なら分かる 確かに言える

たぶん この六つの言葉に支えられて

これからも生きていくんだろう

だから今こそ 伝えよう

ここから 限られた言葉によってではなくて

俺と言う存在によって 伝えよう

これが俺の生きた道

そして

これからが俺の生きざまと

--