My favorite song  by ELLEGARDEN

“My favorite songs My favorite TV shows are never ending
My favorite books My favorite radio shows will never die

Don't force me to be the way you are
Don't tell me if I am good or bad
I wonder why people do not live their lives the way they really want to

Things are pretty easy around me
It may appear I'm wasting my time
But all I wanna do is to be with my favorite things”

親友のひとりとショッピングモール。
歩いていると珍しい曲がかかった。

ぴたりと足を止めたあたしを「どうしたの?」と不審そうに問う友に、
つい打ち明け話をしてしまいそうになるのをぐっとこらえる。

ああ、この曲のように、やりたいように生きて、言いたい事が言えれば良いのに。
あたしにはその勇気も気概もなくて。
この曲を聴きながらただ嵐が去るのを待つだけ。

「好きな曲がかかってるからちょっと待ってて」
そう言うと親友は苦笑して、そのへんの雑貨を見ていた。

ありがとう。
言葉にしなくても、待っていてくれるのを知っている。
ごめんね、もうちょっとだけ待っていて。

この曲が終わるまで。

この嵐を終わらせるまで。

明るい方へ歩いていきたい。
暗くて寒い方へ、間違っても落ちていかないように。陥れないように。

ああでも、犠牲にしなきゃいけないものもきっとあるって知ってる。
それでも、新しい何かを築けるんじゃないかって望んでいる。

暗くて寒い方へ落っこちないようにするためには、
ごまかすのでもなく、見ない振りをするのではなく、
恐ろしいと思うものに向き合って、心が折れないように強くなること。

幸運にもそれを支えてくれそうな人はいっぱいいる。

こんなあたしを、正しいとか間違ってるとか言わないで。

出来るなら、乗り越えられるって信じてて。

いつかきっと笑ってあなたに話すから。

曲が終わって、歩き出す。
親友が聞いた。

「ねえ、これ、誰のなんて言う曲?」


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