86.琥珀色(アンバー、茶色がかった黄色)


蜜色の空間に閉じ込められる時間
それは『--』という名の
絶対的安息

孤独とはなんだろう

ひとりきりということだろうか

確かに 世界に他の誰もいなくて僕だけだったら
それは孤独な気がする 僕は孤独だと認識するだろう

けれど たとえひとりきりでも
何か他のこと 例えばプラモに熱中していたら
それは孤独ではないような気がする
ただし 人は僕を見て 孤独な人だというかも知れない
僕が僕は孤独ではないと認識するのに

そしてまた 大勢の人々に囲まれている時
人は決して僕のことを孤独だと言わないだろうけれど
例えば話に入っていけなかったり
話に加わっていても興味の無いことを話していたりすると
僕は孤独だと感じることがある
最近はひとりでいる時よりも大勢の人といる時の方が
より多く孤独を感じている気がする

孤独であるということに ひとりであるということは
必ずしも必要な条件ではないらしい

孤独だと人が感じるのは 孤独というものを認識している瞬間である
どんな場面においても その人が孤独だと思えば孤独なのだ

孤独という名前を知ってしまったのが 孤独な人の不幸なのだろう

一度名前を知ってしまったら 孤独はその人から離れなくなる
だから極力人は 孤独を思い出さないようにしている
忘れるために 他の何かに熱中する
人によって熱中するものの種類は違って
読書だったり勉強だったりスポーツだったり恋愛だったりするんだろう

さて ひとり部屋で孤独の意味を考えている僕は
孤独なのでしょうか? それとも…

ところで 孤独の対義語は 一体なんでしょうか?

しばらくはこの対義語探しが 僕の孤独を紛らわす課題になりそうです



※無断転用・転載を禁じます。